草原の夾竹桃と華雪さん*1の「食事窓」が気になって、SEWING TABLEへ。
店内では、篆刻豆本作品集『食事窓』の全作品展示が行われていて、すでに完売していて手に入らなかった既刊も限定増刷販売されていたのだが、すでにほとんど売れてしまっていた。すべての作品を、じっくりゆっくり捲る。そしてとても好きな色をしていた『元旦 暁の刻』を購入。小さい本の中の篆刻とことばと文字は、バランスよくて見ていて落ち着く。暮らしの手帖15号で特集されていた『すべては象(かたち)につながっている』で紹介されていた、『無季 夜更ノ刻』はすでになく、残念。(あとで恵文社で手にすることができました。)

ひさしぶりに濃厚なチーズケーキをいただいてから草原に出ると、華雪さんが字を書いておられた。断って、その様子を見せていただく。バケツに浸した筆を左の素手でぎゅっとしぼって、半紙に向かって小さなからだをぜんぶ使って、一気にダイナミックに文字が描かれる。そばにいる私も思わず息を凝らす。
描かれた文字は「花」。
夾竹桃の香りが立ち込める草原での最高のひとときでした。